「決まる確率が高いのは、どんなシュートか」 “最先端のスポーツ理論を語る場所”はどう答えるのか。 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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「決まる確率が高いのは、どんなシュートか」 “最先端のスポーツ理論を語る場所”はどう答えるのか。

スポーツ業界が注目する『A.L.E.14』――その全容に迫る

「相手が目の前にいる」ほうがシュートは決まる

 

 中西氏がプレイベント(#00)で掲げたテーマは「決まる確率が高いのは、どんなシュートか」。
 目の前に相手DFがいるシュートと、フリーで打つシュート。どちらが決まる確率が高いだろうか。

 中西氏の答えは、目の前に相手DFがいるシュート、だ。その理由を「ユーロ(2016)の傾向でもあったけれど、相手GKにお腹が見えているシュートというのはコースが読まれやすく、決まる確率が低い。川崎フロンターレの中村憲剛選手は、パスを出すとき、読まれないためにお腹を見せないよう、まず斜めからボールを蹴る。これは意識してやっている」と訴えた。

 ほかにも「サッカーがうまくなりたければ片脚で立て」、その理由は「軸足ドリブル」ができるようになるから、など14分×4回のプレゼンのなかで、これまで聞いたことがないような「新しい言葉」が並んだ。

「引退してから16年、解説者を始めてたくさんの新しい発見があった。例えばサッカーがうまくなるためには、首の位置が大事だとか、姿勢がよくなければいけない、とか、一見『何を言っているんだ、こいつは?』と思われそうなことなんですけど(笑)、今までのスポーツの言葉では表現できなかったこと、伝えてこられなかったことです。
 これまでは、――家を作るという作業で言えば、上物だけを見て――白か黒かというような世界だった。でも――家においても――もっと重要なのは構造、ストラクチャーですよね。スポーツの中にも正しいストラクチャーを作ることで、進化のスピードを速められると思うわけです」(中西氏)
 こうしたスポーツ界における最先端の叡智が集まり、これまでにない言葉を創っていく。それがこの『A.L.E.14』が目指すところだ。サッカーだけでなく、野球(「ボールの“キレ”とはいったい何なのか?その正体を解き明かす」)やゴルフ(「ゴルフのボールは止まっているのに、何故うまく打てないのか?」)でも『A.L.E.14』での「言葉創り」は始まっている。

 さて、このプレゼンショー自体が日本スポーツ界において新しい試みであるわけだが、『A.L.E.14』が注目を集める理由は、「ショーが目的ではない」ことにある。中西氏と同じく立ち上げ人である構成作家・伊藤滋之氏は言う。
「この場を最終形態にしたくない。このプレゼンショーはあくまで素材であって、批判でも賛同でも、プレゼンで提示されたテーマに対して自分なりのスポーツの言葉で語り、波及していくことを目的としたい。それが、スポーツの言葉化であり、中西さんの言うところの伝える側がスポーツの進化を助ける方法だと思っています」

 そのため、『A.L.E.14』はクラウドファンディングでサポーターを募り、プレゼンショーで放たれた新しい言葉、理論について多くの人が接点を持てるような工夫をしている。
 例えば5,000円のサポーターは、イベントに参加せずとも会場の様子やプレゼンの内容が観られる限定動画、イベント当日の様子や参加者からの意見・質問とそれに対するプレゼンターの回答などを盛り込んだイベントリポートなどが配信される(※注:2017年の一年間を通して開催が予定されるイベント)。イベントに参加できない地方の人たちにも「新たな言葉」を届けるためだ。
 スポーツを進化させる役割を担うのは、プレイヤーだけではない。語る側にもそのチャンスはある。

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■オフィシャルサイト:http://ale14.com/

■サポーターの募集:https://www.makuake.com/project/ale14/

 

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